フリーランスを経て、キャリアアップを実現しようと考えるエンジニアは少なくありません。しかし、管理職を目指しても出世できないどころか、転職先も見つけられず途方に暮れる例もあります。フリーランスを経験すると、経営の視点が身につくでしょう。ビジネス感覚も習得でき、企業に魅力的な人材として認めてもらえます。しかし、エンジニアは現場で使われている技術に対する深い理解や、実務経験が豊富にあることも求められます。この観点が抜け落ちていると、管理職へのキャリアアップが困難になってしまうのです。
そこで、フリーランスを経てキャリアアップを実現するには、計画性を持ちましょう。フリーランスで高収入が得られている限りは、転職を先延ばしにしたいと考えてしまうかもしれません。ですが、人材としての需要が低下してしまった後では、管理職候補として採用してもらうのも難しくなります。自分が実力を発揮できる仕事が豊富にあるうちに転職先を決めるのが、キャリアを生かすには重要だと考えましょう。
あらかじめ管理職の案件で経験を積んでおくと、管理職候補として採用してもらいやすくなります。フリーランスの人材を、一時的に管理職に置いて現場を運営する企業も増えてきているので、積極的に案件を探してみましょう。フリーランスで管理職として働いた後、同じ職場から管理職候補で採用したいという声をかけてもらえることもあります。そういう意味でも、重要な転職活動の一環になるでしょう。